越権行為かポジティブか
最近、野球界で越権行為ではないかと思われるような出来事に目を奪われる。その1つが、北京オリンピック野球監督問題。先日辞任されたが元長船氏が、独断で長嶋茂雄氏や山本浩二氏、そして星野仙一氏に監督要請を打診していたという。
この件では、どうもあるストーリーがあったらしい。もともと、アテネオリンピックで長嶋監督の体調が優れていればすんなり北京も長嶋監督で決まりの勢いだったが、残念なことに体調を崩されてしまった。しかし、驚異的な回復をされつつあることは皆さんもご存知だろう。
しかし、北京監督の重責・重務には絶えられないとご家族もドクターも世論も感じている。本人は、監督をやりたいと宣言しているが... あの長嶋さんが監督をやりたいとおっしゃっているので、そう簡単に今の時点で「無理です」なんて言えないのが現実。そこで、ギリギリまで決断を遅らし、やはり体調面で無理があるという判断をした上で、新しい監督を探すというストーリーが描かれていたという。このことは、新聞を通して我々読者も察することができた。
しかし、長船氏が独断で(?)、星野仙一氏(阪神タイガースシニアディレクター)に打診してしまった。これは、長嶋氏に今の時点で「貴方には監督は無理です」と言っているようなもの。そこで、関係者が大慌てで事態の収束に走ったということらしい。結局、この件を初めとする独断による先走り行為(越権行為)で辞任せざるを得なくなったと思われている。
身の回り、環境の流れを読み取り、その流れの中で自分の責任や役割を果たすことの重要性を感じなければならない。出来ることと、しなければならないことの違いの認識かもしれない。
それと、もう一つ。プロ野球選手の契約更改の時期だが、最近自分の契約のほかに球団側に過度の要求をしている報道を目にすることが多くなった。自分に関わる部分の契約以外のことであればいいのだが、「優秀な外国人選手を獲得してくれ」とか、「選手の補強にお金を使ってくれ」などという球団経営のエリアにまで口を入れるケースだ。
これは、こうしないとあなたの球団とは契約しませんよという脅しかもしれない。球団と選手の特殊な契約形態がそうさせているのかもしれないが、契約は選手としての契約なので、要望であればいいが要求となると越権行為ではないかと思う。
プロ野球の場合、そう簡単に他球団を移ることが出来ないという状況も難しくしている。選手も契約更改の場でしか言えないというが、所詮選手という立場で言うべきものではない。しかし、実際に戦っている現場の意見は伝えなければならない。フロントと現場の意見の融合こそが理想的な球団経営の戦略が生まれる。
現場の意見と吸い上げる仕組み、役割の人がいて、機能していれば問題ないのかもしれない。選手が個人で要望ではなく、要求をする報道を目にするとき違和感を感じてしまう。
自分の責任と役割。これを認識することが社会の中での全体価値のアップにつながると思う。越権行為。時には、ポジティブとも捉えられるが、時にはやりすぎとも捉えられてしまう。以下に、大局観を持つことが出来るかどうか... 全体を捉えるのは、難しい。その中で自分を動かしていくことは、簡単そうで難しいことだと思う。




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