◇ 蓋し名言と言えよう
漢字検定は理事長親子の不正で味噌が付いたものの、
日本人の漢字に対する関心は已然として高い。
また最近、29年ぶりの常用漢字の改訂について発表されたが、
ここでも漢字への関心の高さが見られた。
多くのビジネスマンと同様、私も「読めるが書けない」漢字が多くなり、
日本人としては退化しているように思えてならない。
正直なところ、秘書として自筆でお礼状を書く機会も多いが、パソコンで
下書きした漢字をお手本にすることが殆どで、さまにならない。
パソコンの日本語変換機能は私の日本語を退化させているが、
他方で新たな楽しみを与えてくれる。
恣(ほしいまま) 弄((もてあそぶ) 鏤める(ちりばめる)
などなど、まあ普段は漢字で書かないような言葉も易々と漢字にしてくれる。
このような遊びのきっかけになったのが今回のタイトルにした
「蓋し(けだし)」という言葉。
これを見つけたのはある裁判の判決文の中で(もちろんここ数年
以内の判決)あり、この時代劇風の表現に妙に感動してしまった。
それ以来、これは漢字表記がないであろうと思うような言葉を打ち
込んでは、いろいろな発見をして楽しんでいるが、この「蓋し」のような
表現が司法関係者の中では珍しくも無い表現だとすると、裁判員制度で
裁判員に選出された方々が理解、判読する必要がある文章というのは
蓋し難解を極めるのではないかと危惧する今日この頃である。
吉永 操










