◇ 大阪人
蒸し暑い中、大阪へ出張した。
東京に輪をかけて暑苦しい感じがする。
駅のエスカレータで大阪ルール「立つ人は右側、歩く人は左側」を
堪能し、ロンドンで生活した昔を懐かしむ。(ロンドンの地下鉄の
エスカレータには当時「stand on the right」と書いてあった)
そういえば、大阪人とロンドン人は共通する点が多い。
信号は赤でも車が通っていなかったりするとさっさと渡る。
信号は「甲斐性」で渡るものらしい。
また、話好き、世話好きなところも良く似ていて、ちょっとまご
ついていると何くれと無く親切に話しかけてくれる。
ロンドンに住み始めたころ、スーパーで通りすがりのおばさんに
レジのルールなど事細かに説明してもらったことがある。
さて、出張先でお会いした人も典型的な大阪人で、お話が上手だった。
ついつい話に聞き入って、自分も負けずに話していると
あっという間に昼食会のつもりが6時間近くも長居してしまった。
関西方面のテレビ番組やタレントが全国区になってきたものの、
やはり文化が異なると感じた。肝心のビジネスの方はというと、
「まあ、ぼちぼち」(not so bad)といったところ。
「共通語」で語るビジネスではあるが、結局のところそれを担うのは
人間であり、理性だけではなく感性も駆使しての仕業である。
そうである限り、それぞれの人が拠って立つ文化が異なることを尊重し、
お互いの暗黙の了解にも違いがあり得ることを承知した上で、仕事を進めたい。
吉永 操









