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◇ 記憶にございません

物忘れが多くなってきた。

昔から聞き飛ばすのは上手で、上司に指示されたことでも
意に沿わないと平気で意識的に聞き飛ばしてきた。
                                                                                                                            
ところが最近は無意識に聞き飛ばしてしまうことがあるので
始末に負えない。重要なことは、さすがにメモしたりPCの
アラーム機能を活用したりできるのだが、簡単な作業レベルだと
メモすることが面倒になり面白いように忘れてしまうことがある。


自分自身でもそうであるから、上司はさらに輪をかけて色々なことを
忘れている危険性があると認識しよう。
                                                               

秘書たるもの、上司の外部記憶装置としての役割も果たさねばならず、
放っておくとすぐにダブルブッキングしそうになる上司を押し止め、
先約があることをやんわりと指摘する必要がある。


また重要な判断を上司に委ねる場合、いくつかの事実を
以前に説明してあるからといって、それを全部覚えている
はずがないと最初から覚悟しておくことも大切で、そのときの
判断に必要な過去の報告事実もダイジェストで復習できるように
配慮することが望ましい。

                                                               
部下から「以前にお話したように・・」と切り出されて、
「覚えていない」と素直に言える上司であれば良いが、
妙にしったかぶりをする自尊心だけが強い上司は要注意。

                                                               
これほど慎重に仕事をすると、家での仕事をコロリと忘れてしまいがちだ。

「そんなことは約束していない」の一点張りで逃げるのだが、本当は
「記憶にございません」のです。


                                          吉永 操



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