◆ 抗生物質
つれあいの鼻のところにキズができて一ヶ月以上も直らないの、
無理矢理、病院に行かせた。
診断は「トビヒ」とのこと。
赤ん坊ではあるまいし、いつまでも触っているから良くならない。
塗り薬と同時に抗生物質の飲み薬を貰ってきた。
本人は因果と健康なため、大体は市販の薬で片付けている。
風邪っぽいときは黄色い粉薬、お腹の調子が悪いときは緑の粉薬か
黒い丸薬。
抗生物質など服用するのは十数年ぶりとのことで、甚く“はりきって”いる。
「抗生物質を飲まないといけないぐらいの病気なのだから」と言っては
小学生の子供にも誇らしげに薬を見せている。
薬ではないものを「これは薬だ」と言って飲ませるても、ある程度の
割合で病気が治ることがある。
これを「プラシーボ効果」というが、彼にとって、「抗生物質」という響き
だけでも病気が治った気になれるのであろう。
ただ、「抗生物質を飲むと眠くなる」と言い張って、週末の家事労働を
サボるのは問題だ。
さぼってギターは弾けるのだから、眠くはなっていないんじゃないの?
吉永 操









