◇ 事業仕分けについて
手狭になるので、主人の本をダンボールで十数箱、
まとめて廃棄したことがある。抗議しても後の祭り、
無駄なものは捨てるしかないと言い張ったら、
私が持っている「ムカデがはけるぐらい大量の」靴の
方が無駄だ、と言い返してきた。
靴や服を大切にしまっておくのは当然のことであると
考えていたので、あきれてしまった。
どちらにしても、捨ててしまった本は帰ってこないし、
私の靴は専用の棚で安泰である。
限られた空間に何を優先的に置くのかを決めるだけでも、
このような抗争が起こる。
現在、なにかと話題の「事業仕分け」に賛否両論
あるのは、この「無駄」についてのコンセンサスを確立
しないまま、作業していることに根本的な問題がある
と思う。
「無駄を排除しよう」という総論は議論の余地無く正しいが、
何が無駄であるかということになると各人各様の判断
基準があり、ときには感情的であったり情緒的であったり
する基準もありうる。
作業開始の段階で基準の合意がないので、どうやっても
不満が残ることは必然である。
仕分け担当の議員は、好感度を引き下げられてしまい、
いい迷惑ではないだろうか?
吉永 操









