◇ 不況と人材
今春大学を卒業する学生の就職決定率が過去最低を記録した。
不況の中、採用する側が求める人材のレベルを上げており、
レベルが合わなければ募集予定人数に未達をも辞さない方針の
企業も多いようだ。
社会人として未完成な人材を教育して自社の戦力にすることが
常態であったころとは様変わりである。
このような状況にも関わらず、企業における人材の多様性を
重視してある領域の能力は抜群だがそれ以外の能力(往々にして
対人能力や協調性)に欠けるものを敢えて採用するところもある。
これも一種の賭けであるが終身雇用を前提としない場合は
リーズナブルな選択肢かもしれない。
転職、中途採用はこれがさらに極端であり、特定の業務に関する
能力だけを求められるケースが多い。
就職活動をする学生は非常に困難な選択を迫られる。
即ち、自分の得意分野に特化したアピールをすべきか、バランスの
取れた社会人となり得る事をアピールするか。
いずれにしても当面は社会人として最初の一歩を踏み出すことが
簡単ではない状況が続く。
吉永 操









