◇ エクスペクティング マザー
電車に乗ると優先席に高齢者、
体の不自由な人、妊娠している人を
座らせてあげてください
というおせっかいなアナウンスと
さらに輪をかけて英語で同様と思われる
内容の放送をきくことがある。
当たり前のことを敢えて言われると
むっとしてしまうのだが、
「妊娠している人」を英語では
“エクスペクティング マザー”と
表現しているのに改めて気付かされた。
“プレグナント(妊婦)”ではそっけない、
ということなのだろうか。
このところ、エクスペクトされずに
マザーになってしまったのではないか、
というような自分の子供を虐待する親が
後を絶たない。
親がどれほど生活に苦しくても、
子供には罪はない。
自分の子供を虐待することを
一時でも反省しない親はいないと信じたい。
自分ではどうしようもないとき、
相談できる親や親戚が必ずしも居るとは
限らない。
社会的にも孤立していれば、
どんどん事態は悪い方に傾いてしまう。
自分の子供のために、
自分の生活信条を曲げてでも
他人や行政を頼る勇気とそれ
を受け入れる寛容さが必要だと思う。
ともかく、子供を不幸にしてはいけない
と一人の親としては切実に思う。
吉永 操









