◇ 実在しない高齢者
足立区の事件以来、
100歳を超えるとされている高齢者で
所在がわからない例が全国レベルで
あいついで報告されている。
本当は、薄々登録されている住所に
いないけどいいのかな、と思っていたのが
今回の事件を契機に改めて調査した
というのが真相だろう。
行政が粗雑だというのはたやすいが、
高齢者が生きているかどうか、
関心を持っていないというのが
本音だったりすると怖い話だ。
普通に考えて100歳を超えた人が
誰かの手助けなしに生活していると
(稀にそのような人も居るかも知れないが)
期待する方がおかしい。
「見てみぬフリをする」、
「言われるまでは動かない」、というのが
伝統的な“お役所仕事”だと改めて思う。
“かなり改善した”という意見もあるだろうが
人の生死に関わる問題が今回のように
放置されていたことは事実である。
なによりも、なんのケアもされずに
置き去りにされている高齢者が痛ましい。
もうすぐ敬老の日だが、
どう落とし前をつけるのか。
吉永 操









