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編集者エキスパートをサーチいたします

編集者とは、書籍や雑誌の企画から編集にいたる一連の流れに携わる仕事です。編集者の仕事の流れは、大きく以下のようになっています。1.企画を立ち上げる 2.予算どりを行う 3.取材をする(自分たちで行うか、外部に依頼) 4.できあがった記事を編集し、商業出版できるようにデザインする 5.原稿を印刷所へ渡す 6.次の企画の準備 このような形が基本的なサイクルとなります。
ひとくちに編集者といっても、仕事の進め方は勤務先の体質や個人の考え方によっても変わってきます。たとえば、自分一人で作り上げる編集者の場合、商業出版を目指して、記事や写真、デザイン、イラストなどの編集すべてを自分で行い、一冊の本にします。 一方、おもな実作業は外部に依頼して、自分は次の企画を練ったり、外部に依頼した経費を支払ったり、本を作るための予算をとったりすることに専念する編集者もいます。一冊の本を仕上げるために複数の外部の人間を使うため、その人たちをディレクションする苦労があります。

編集者の種類

  • 編集者はどのような種類があるのか、おもなものを下記に列挙します。
  • 雑誌の編集者
    • スポーツ、ビジネス、音楽、旅行、ライフスタイル、ファッション…多種多様なジャンルの雑誌があります。 それらは、年一回の発行のものもあれば、不定期、週刊、月刊など、それぞれ異なります。 とくに雑誌は他の種類と比べても締切に迫られることが多く、一年を通してやることが決まっているため、慌ただしくなります。
  • 小説の編集者
    • 小説を掲載する文芸誌にいは、おもに月刊、隔月、季刊誌があります。これらで作家に連載してもらいます。 そのほかにも作家の書き下ろしの小説を出版したりします。 ここでの編集者としての仕事は、基本的に作家から原稿をもらってくることに尽きます。 もし月刊誌を発行していて、毎月連載している作家がスランプや急病で書けなくなってしまったときは、その作家が担当しているページ分の穴が空いてしまうため、それを他の小説家に穴を埋めるためにお願いします。 また、作家から「こういう情報を集めてほしい」といわれた際には、それも編集者が動いて対応します。
  • 漫画の編集者
    • 有名どころだと、集英社の『少年ジャンプ』、講談社の『マガジン』などは毎週発行されています。 編集者は作家から原稿を取ってきたり、次の連載の案を出したりします。またある程度週刊誌で掲載が続いたらコミック化します。 この際には、どのくらい初版で刷ればいいのかなどを検討したりします。
  • 書籍の編集者
    • ビジネス新書や芸能人著者本、パソコンなどの資格本、ジャーナリスト本など、ジャンルは多岐にわたります。 ここでの編集者としてのおもな仕事は、外部ライターやカメラマンに依頼をかけ、打ち合わせをすることです。 たとえば、パソコン関連の本を書きたいと思っても、編集者はパソコンのプロとは限りません。そこで、外部でライターを雇い、文章を書いてもらいます。 また、芸能人の著者本も最近は増えています。 これは芸能人が文章を書いているケースはほとんどありません。 ライターがその芸能人に取材を行い、文章化し、それをリライターと呼ばれるライターがアレンジして話を組み立てます。 編集者はそのアポイントをとったりする作業や、ライターに報酬を払う作業、経費精算などを担当します。

編集者の現状と将来性

  • 売れる本と売れない本が明確に分かれる
    • 「出版不況」といわれて久しい現代。日本人の読書離れが進み、市場規模がピークだった1996年に比べると現在は6割程度に落ち込むなど、本の売れ行きは大きく伸び悩んでいる現状があります。 現在は読者が少なくなったうえ、限られた読者の見る目が非常にシビアになり、面白くない本にはまったく興味を示さなくなりました。そして起こったのが二極化です。つまり、売れる本とそうでない本とのギャップが激しくなったのです。 出版社や編集プロダクションは、これからどんどん淘汰されていくでしょう。
  • 編集者も二極化
    • 編集者そのものとしての需要を見ると、そこまで落ち込んではいるわけではないようです。しかし、現場では「できる編集者」と「できない編集者」に大別され、できる編集者は生き残り、できない編集者は業界を去るという編集者業界の二極化が強まっているといわれます。 編集者は決して高くない給料でも毎日が激務となるため、退職する人も少なくありません。そこで、慢性的な人手不足にも陥っている職種であるともいえます。 実力主義である編集者業界、今後もその傾向はより一層強まることが予想されます。
  • 与えられた仕事以上のことをこなす
    • 編集者として自分が何をすべきなのか、与えられた仕事以上をきちんとこなすことができるかどうか、ということが強く問われてくるということです。編集者の仕事は、多岐に渡ります。それだけに、一つの仕事しかできないと周りの編集者に立ち遅れてしまうでしょう。多くの分野、多くの業務、多くの感覚を持った編集者が生き残っていくはずです。
  • マルチメディア化
    • 編集の仕事も雑誌やネット、SNSなど、複数のメディアに合わせた内容に変わってきます。また、マルチメディア化が進んでおり、今までの編集のやり方では、時代遅れとなることも大いにあります。新しい環境、新しい読者に応じた編集の仕事が求められており、周りの編集者との差別化が急がれています。

編集者の仕事の流れ

  • 企画案を考える
    • 読者のニーズや流行などを敏感に汲み取りながら、企画を考えます。ありきたりな企画は飽きられてしまうので、編集者独自の視点で切り込む新しい企画が求められます。
  • 編集会議
    • 編集長や編集者、広告担当やそのほか媒体に関わるスタッフが集まり、編集会議を行います。どの企画を取り上げるか、特集は何にするのか、ページ数や企画の順番はどうするかなどを話し合います。
  • 記事の構成を考える
    • 企画のページ数が決まったら、写真を使うのかイラストを使うのか、取材やロケ先の選定、記事のおおよその構成を考えます。このとき、大事な予算との兼ね合いも考えながら進めていきます。
  • ライター・カメラマンの決定、 打ち合わせ
    • ライターやカメラマンは人によって得意な分野があるので、企画のコンセプトに合う人に依頼をかけます。決まったら打ち合わせをして、企画内容やコンセプトを共有します。良いコミュニケーションがとれると、ライターやカメラマンからのアイデアで企画がより面白い方向へ発展することもあります。
  • 取材・撮影
    • インタビューやお店への取材などがある場合は、取材依頼を行います。取材のスケジュール調整や、レンタカーや新幹線などの交通手段・宿泊先の手配も編集者の重要な役割です。取材や撮影はやり直しがきかないことがほとんどなので、当日充実した取材・撮影ができるよう、スタッフや取材先と、事前に内容やイメージの共有をしておくことが大切です。
  • レイアウト作成
    • 撮影後、カメラマンから届いた写真をセレクトします。写真の大きさ、文章量、タイトルやそれぞれの配置を決め、ラフレイアウトを作成します。ページのどこにインパクトを持たせるかなど、デザインの知識があると誌面の魅せ方を考える際に活かせます。
  • レイアウト作成
    • 撮影後、カメラマンから届いた写真をセレクトします。写真の大きさ、文章量、タイトルやそれぞれの配置を決め、ラフレイアウトを作成します。ページのどこにインパクトを持たせるかなど、デザインの知識があると誌面の魅せ方を考える際に活かせます。
  • デザイン・文章発注
    • フレイアウトをもとに、デザイナーへデザインを発注します。正式なレイアウトができたら、ライターへ文字数を伝え文章を発注します。
  • 原稿チェック
    • 文字と写真が入り完成した原稿を確認します。修正があれば、それぞれ赤字を入れてライターやカメラマン、デザイナーに戻します。赤字の修正がされたら、編集長のチェックが入ります。原稿は取材先にも確認を行います。
  • 校正
    • 誤字脱字や事実の間違いがないか確認します。この作業は編集者やライター以外に校正者も担当します。印刷会社で印刷し、色校正という写真やデザインの色の調整も行います。印刷物は一度出版してしまうと修正ができないので、校正はとても重要な作業で、何度か繰り返し行われます。
  • 印刷会社へ入稿
    • 最終の校正が終わったら、原稿を印刷会社に戻します。ここで編集者の仕事は完了です。その後、印刷・製本された雑誌や書籍は、宣伝部や営業部の協力によって世に出ることになります。

    雑誌における編集者の仕事の一般的な流れをご紹介しましたが、漫画や小説といった作家と原稿のやりとりを行う編集者の仕事内容は、これとは少し異なります。漫画や小説では、月刊や季刊などの媒体があり、そこでの連載や単行本化を企画します。

編集者とライターの違い

  • 編集者とライターは具体的にどのような違いがあるのでしょうか。仕事におけるそれぞれの役割をまとめてみました。
  • 編集者
    • 媒体や企画のコンセプトを考え、企画の制作全体を管理する。
      コンセプトに合わせて、取材場所の決定やライターやカメラマンへ業務を依頼し、ディレクションを行う。 ライターが書いた文章に修正を入れることや、文字数の少ない簡単な文章を書くこともある。
  • 記事の構成を考える
    • 企画のページ数が決まったら、写真を使うのかイラストを使うのか、取材やロケ先の選定、記事のおおよその構成を考えます。このとき、大事な予算との兼ね合いも考えながら進めていきます。
  • ライター
    • 編集者の考えた企画意図をよく把握し、魅力的で伝わりやすい文章を書く。
      取材ではライターがインタビューなどを行い、取材対象の言葉を引き出す。 媒体によっては、企画や構成まで任されることもある。

    編集者とライターでは仕事内容が異なり、求められるスキルも違ってきます。しかし、実際の現場では両方の役割を兼ねている人も多いようです。どちらの知識も持っていることで、編集者はライターへの依頼や修正をより具体的にできますし、ライターは編集者の意図をより汲み取ることができます。

編集者に求められるスキル

  • 編集者に特別な資格は必要ありません。ライターとは違い、高い文章力が必須でもありません。それでは、編集者にはどのようなスキルが求められるのでしょうか。
  • 本・文章を読むことが好き
  • 人とは違う視点(切り口)で物事を見ることができる
  • 企画力・構成力がある
  • 好奇心旺盛で新しいものへのアンテナを張っている
  • 取材や交渉を行うコミュニケーション能力がある
  • 締め切りと戦う、タフな精神力と体力がある

    このほかに、音楽やファッション、料理など、専門誌ではその分野の専門知識が求められます。自分の好きなことの専門知識が仕事に活かせることも編集者の特徴です。アートやデザインを学ぶ美大生も、美大で培った知識や経験を編集者の仕事に生かすことができます。アートやデザインの専門誌で編集者として活躍することはもちろん、それ以外の媒体でも、デザインの知識があることで、誌面の魅せ方やレイアウトを考える際に活かすことができます。

編集者関連職の年収データ

  • 編集者の年齢別年収予想推移
    編集者の年齢別年収予想推移(クリックして拡大)
    (平均年収(heikinnenshu.jp)と国税庁の年齢別階層年収調べ)
  • 編集者の男性女性別平均年収
    性別 平均年収 平均月額給与
    男性の平均年収 660.4万円 52.2万円
    女性の平均年収 498.3万円 39.4万円
    (※)厚生労働省の賃金統計基本調査で算出された男女比率から独自に男女それぞれの40代の平均年収を推定

    編集者で高年収を稼ぐにはまず社員の平均年収が高い大手出版社に就職するか、小さな出版社や編集プロダクションに勤めている編集者であれば、良い企画を出し早く編集長になる必要があります。 ただ編集長になるには一般的に早くても30代からで、20代の編集長もいますが少数派です。 編集者として良い仕事をしてそれが認められ編集長になれば年収も上がり、編集長としてヒットを出せば1000万円以上を稼ぐことも不可能なことではありません。 実力があればフリーランスの編集者になり高年収を稼ぐことも可能で、出版社や編集プロダクションに勤めている編集者のなかにはフリーランスの編集者になって高年収を稼いでいるケースも少なくありません。

Web編集者の仕事

  • 情報収集
    • 面白い企画を生み出すためには、常日頃からアンテナを強く張っておく必要がある。いろんな人に会って話を聞いたり、何か熱心に勉強したり、流行っているものやニュースを研究したり。とにかく、引き出しを増しておかなければならない。
  • 企画、予算確保
    • 集めた情報をもとに、メディアのターゲットやニーズに合わせた企画を練っていく。編プロの場合、最終的に企画にGOサインを出すのは、クライアントだ。その企画がいかに有益なものかを伝えなければ、せっかく考えた企画も無駄になってしまう可能性もある。 また、お金を出してくれるのもクライアントなので、案件ごとに予算交渉を行うのも重要な仕事だ。
  • アサイン
    • 企画が通れば、その企画に適したライターやカメラマンなどを手配する。ちなみに、動画や漫画コンテンツが適していると判断される場合、ライターやカメラマンを手配せず、デザイナーやイラストレーターなどを手配することもある。 そのため、さまざまな分野の人脈を持つことがかなり重要になってくる。情報収集にしろ、人脈形成にしろ、編集者は「常日頃から」ということが多い。
  • アポ、下調べ
    • 取材相手の情報を集め、アポを取る。ここで変な対応をしたり、相手へのメリットがわからない伝え方をしたりすると、アポが取り付けられない。
  • 取材、調査
    • コンテンツに必要な情報を集めるため、取材や調査をする。基本的にこの仕事はライターが行うものだが、編集者自身もすることもある。
  • 撮影、現場補助
    • 予算が少ない場合などは取材時に撮影も担当する。ほかにも、ライターが聞き忘れたことや、企画の流れ上必要だと思う情報を聞き出す補助の役割も。
  • 執筆
    • ここに来てようやく「編集」。ライターから上がってきた原稿をチェックし、情報の誤りや読みにくい箇所を朱入れ(添削)していく。 この朱入れはライターに対する最大の教育だ。懇切丁寧にやりすぎても、丸投げしすぎてもライターは育たないので、程よい塩梅が必要である。
  • 進捗管理、フィードバック
    • ライターの初稿提出や添削後のリライトの期限を決め、締め切りを守れるように声がけしていく。
  • 事実確認、取材先確認
    • 原稿のリライト、編集が終われば事実確認する。専門家や取材先に確認して、内容に誤りがないか、表現の変更がないかなどを伺い、調整・修正して公開原稿を作っていく。
  • 原稿入力
    • CMS(WordPressなどの入力ツール)に写真や文章をセットしたり、デザインを整えたりするのも編集者が行うことが多い。
  • 公開、拡散
    • ただ、ここで終わりではなく、公開した記事を読んでもらうための施策を考えなくてはならない。 SNSのフォロワー数が多ければ、ある程度バズらせるのも簡単だ。最近では、編集者は普段から発信に気を遣い、アクティブなフォロワーを増やしていくことも大切な仕事になってきた。

    営業兼、マーケター兼、ライター兼、カメラマン兼、ディレクターみたいなことをやっている仕事だと捉えてもらうとわかりやすいかもしれない。とにかく大変な仕事である。 それでも編集者をやろうと思うのは、世の中にまだ広まっていない情報を届けられたり、取材を通していろんな人と出会えたり、人に影響を与え文化を作ることができたりするなど、魅力がたくさんあるからだと思う。

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参考・引用

編集者の仕事(careergarden.jp)
編集者って何?|仕事百科(hataraku.vivivit.com)
編集者 年収(heikinnenshu.jp)
Web編集者の仕事まとめ(note.mu)

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