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大学教授・教員エキスパートをサーチいたします

大学教授とは、文学、法学、心理学など、専門分野の研究と学生への教育を行いながら、大学運営に携わる。 大学教授は、学生に対して自分の専門分野に関する授業を行うとともに、専門分野の研究をし、研究の成果を論文や学会で発表します。 その他、本の執筆や企業と共同でのベンチャー企業設立、セミナーなどでの講演、公共機関の顧問など、多くの場所で活躍しています。 大学教授になるために必要な資格はありませんが、一般的には大学院博士課程を修了していることが求められます。 まずは、大学院卒業後に、助手として採用されるところからスタートし、優れた研究を続け、論文を書き、学会などで成果が認められれば、講師、准教授、教授へとステップアップをすることができます。 平均年収は高く、安定した仕事ですが、少子化の影響もありポストは少なく、大学教授になるのは狭き門です。

大学教授の仕事

  • 授業
    「教授」とついている通り、たしかに大学で授業を行ったり、少人数での勉強をするゼミで学生に指導をすることは、大学教授の大事な仕事の一部です。 ところが授業を行うのは、教授の仕事のひとつでしかありません。 というのも、教授がする仕事のうち、授業を行う時間というのは全体の3分の1程度と言われています。 残りの3分の2は自分の専門分野の「研究」をしたり、大学の運営・経営に関する仕事をしています。
  • 論文
    教授の代表的な仕事である「授業」と「会議」と「研究」を3分の1ずつにできれば理想的ですが、最初から時間が決められている授業とは異なり、会議や研究の時間のやりくりに悩まされます。大学教授は自身の専門分野を持っており、それに関して定期的に論文を発表しなくてはなりません。 そのためには、ある程度まとまった時間をとって研究活動を行う必要があります。専門分野における学会の会員になっている人も多く、論文は学会や学会誌で発表します。研究のために海外に行くこともあります。 なお、大学教授には春休みや夏休みがあるため、その大きな休みを利用して論文を書き上げる人も多くいます。
  • 学生との交流
    授業や研究、会議といったことが大学教授の仕事ですが、大学教授はそれ以外の場面で、学生と交流を持つことも多くあります。 とくに少人数での勉強会となる「ゼミ」では学生の顔と名前を覚えやすく、交流がしやすい環境です。ゼミの後で、学生と一緒に食事をしてコミュニケーションをとっている大学教授も大勢います。 ゼミでは、その運営や実験・実習の指導、卒業論文の指導も行います。 多くの若い学生との関わりのなかで、大学教授自身が刺激を受けることも少なくありません。学生と大学教授が良いコミュニケーションをとることができれば、学生の学習意識も向上していきます。 学生と交流を深めることも大学教授の大事な仕事です。

    学校評価も重要な視点となります。学校評価とは、2007年に学校教育法の改正によって義務化された学校運営の状況や教育に関する評価のことをいいます。 学校評価で高い評価を得るには、高度な専門知識を持ち、現場の状況を知る大学教員の力が重要になってきます。 学生が充実した勉強を行うためには教育環境がとても大切です。その改善を日々行っていくことも、大学教授の重要な仕事のひとつです。

大学教授の役割

  • 有識者
    国や自治体などが、何か専門的なことを検討しなければならない場合に「有識者会議」を組織することがあります。 ここで「有識者」と呼ばれる人は、大半が大学教授です。それぞれの分野において最も高いレベルの知識を有しているということが前提になっているため、こうした会議では持ち前の専門知識を政策や対策などに反映することが求められます。 どこにでもいる人ではないからこそ、社会は大学教授に対して有識者としての活躍を期待しているのです。
  • 学会活動、学術振興
    大学教授の研究活動は、何も大学内だけのことではありません。それぞれの研究テーマにおいて学会が開かれ、同じテーマを研究している研究者が一堂に集まって研究成果を発表しあいます。 こうした活動は大学教授ならではの役割といってもよく、研究に専念できる環境にある大学教授は学術振興に貢献する責務があるといえます。 ノーベル賞などに象徴されるような学術賞の多くは、学術振興に貢献して大きな研究成果を挙げた人に対して贈られるので、受賞者のほとんどは世界中にあるどこかの大学教授です。
  • 研究成果を社会に還元する
    現代の高度な文明社会は、多くの科学技術によって成り立っています。これまでに数え切れない研究者が画期的な発明や開発をしてくれたおかげで、便利で豊かな生活ができているわけです。 このように研究者が社会を良くするような貢献をすることを、研究成果の社会還元といいます。 大学教授が属する学術研究の世界では、いかにして研究成果を社会還元するかというのも大きなテーマになるので、大学教授に与えられた重要な役割のひとつだと言えるでしょう。
  • 学校運営と改善
    大学教授は社会的な面だけでなく、学校内でも重要な役割を担います。 ひとつは大学の学校運営の改善と発展を助けること。そしてもうひとつは教育の質や水準を向上させることです。 日本は近年少子化で子供の数が減ってきていますから、学生を獲得するために、大学はさまざまな取り組みを行っています。しかし、それは大学の運営者だけが考えればいいというものではありません。 子どもたちに「この大学に入学したい」と思わせるのは、カリキュラムや授業内容、大学教授の存在が大きいところですから、大学教授がそうした学校運営に関わるのは当然ともいえるのです。
  • 学生とのコミュニケーション
    教育水準の向上のため、さまざまな取り組みが行われていますが、そのひとつとして大学教授と生徒が日常的にコミュニケーションを持つということが考えられています。 以前は、大学教授は授業で生徒にわかりやすい知識の伝達をすれば、役割を果たしているという評価が与えられていました。 しかし現在は、大学教授と学生がコミュニケーションを持つことで、さらによい教育関係を構築することが目指されています。 授業中の息抜きの会話や、授業やゼミが終わってからの学生との雑談など、日常的に学生とコミュニケーションを取る役割も求められています。

常勤講師と非常勤講師

  • 常勤講師
    • 大学教授になるには博士号を取得したのち、大学に就職することが必要ですが、大学に就職していきなり教授にはなれません。 まずは助手になり、助教、(専任・常勤)講師、准教授になって、そして教授になっていきます。 大学教授になるにはそうした段階を得てなっていくのですが、その段階のひとつが常勤講師です。
    • 常勤講師は経験を積み、准教授、そして大学教授になることができます。また教授の仕事を助けることがあるのも常勤講師です。
    • 大学にはいくつかの教職員がいますが、常勤講師は准教授、そして大学教授とともに必ず大学に置くことが定められている職種で、大学での会議など管理業務なども行います。
    • 専任講師は准教授の下の地位になりますが、人事上ではほぼ准教授と同じ扱いとなります。
    • なお、ビジネスで活躍する実業家など、大学が必要と認めた場合、大学の教員でない人が常勤講師になることもあります。
  • 非常勤講師
    • 大学が必要としたときに採用が行われる講師のことを非常勤講師といいます。 大学に雇用された教職員ではなく、授業のときのみ出勤する職員です。そのため、その大学の職員ではなく、他の大学の教員などが非常勤講師となります。
    • 非常勤講師は大学での会議などへの出席を求められず、授業時間のみ拘束されるだけなので、他の大学教授が副業として非常勤講師になることも多くあります。
    • さらに大学の教員以外に実業家や芸能人、スポーツ選手など、優れた知識や技術を持つ人が非常勤講師となることもあります。

    講師とは、授業時間にのみ出勤して授業を行う人のことです。 大学の場合、講師は教授や准教授の下という位置づけで、その講師には常勤の人と、必要なときだけ授業を行う非常勤の講師がいます。 そして、常勤と非常勤を区別するため、常勤の講師については「専任講師」や「常勤講師」と呼ばれ、一方、非常勤講師は「兼任講師」や「嘱託講師」とも呼ばれます。 常勤講師と非常勤講師は、言葉から大学の教員として常にいるかそうでないかだけと思われますが、大学教授になれるかどうかなど、その性質が大きく異なるところがあります。

大学教授になるには

  • 博士号取得
    • 大学教授になるために必要な資格はとくにありませんが、一般的には大学院博士課程を修了し、博士号を取得していることが必要です。
    • 大学を卒業すると「学士」を取得することができますが、学士を持っているだけでは博士号は取得することはできません。博士号を取得するには大学院に進まなくてはなりません。
    • 大学院では勉強期間が終わることを卒業とはいわず修了といいますですが、大学院前期課程を修了すると、「修士」という学位を取得することができます。この後、大学院後期課程に進み、3年の間さらに研究を行い、博士論文に合格してようやく博士号を取得できます。
  • 就職活動
    • 大学教員の求人を探して就職活動をしなくてはならないのです。まずは助手として採用されるところからスタートします。
    • 就職先の大学が決まってもいきなり大学教授になることはできません。優れた研究を続け、論文を書き、学会などで成果が認められれば、助手からステップアップをすることができます。
    • 教授の推薦を受けて、講師、准教授、教授へと長い時間をかけて進みます。定員は少なく非常に狭き門となります。

    大学教授になるための一般的なルート
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    大学教授は研究職であり、成果が求められます。 ある特定の分野に強い関心があり、研究することが苦でないタイプでないと大学教授になることは難しいでしょう。当然ながら学術に秀でていることが必要です。 研究はすぐに成果がでるものとは限らないため、忍耐力があり、粘り強い性格が向いているといえます。

大学教授、大学准教授、大学講師の給料の年収について

  • 大学教授の年収

    大学教授の年収(年齢別・男性)(厚生労働省「平成30年 賃金構造基本統計調査」)
    (クリックして拡大)
  • 大学准教授の年収

    大学准教授の年収(年齢別・男性)(厚生労働省「平成30年 賃金構造基本統計調査」)
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    大学講師の年収(年齢別・男女別)(厚生労働省「平成30年 賃金構造基本統計調査」)
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    大学の収入源は、学生の授業料です。そのため、生徒が少なければ大学の収益は少なくなります。この大学の収益は大学教授の給与にも関わってきます。 そのため大学教授の給与は大学ごとに大きく異なりますし、国立大学と私立大学でも異なります。 また40代か、50代、60代といった年齢によっても異なります。国立大学と私立大学では、私立大学の方が給与が高い傾向にあり、とくに有名な私立大学では給与は高くなっています。

ビジネスマンから大学教授になる方法

  • 大学教員(教授、准教授、講師等)になるための要件は国が定める大学設置基準に規定されています。例えば、教授になるための要件は以下のとおりで、博士の学位は必須ではなく、「教員免許」といったものもありません。業績や知識経験さえあれば教授になれます。
    • 一 博士の学位(外国において授与されたこれに相当する学位を含む。)を有し、研究上の業績を有する者
    • 二 研究上の業績が前号の者に準ずると認められる者
    • 三 学位規則(昭和二十八年文部省令第九号)第五条の二に規定する専門職学位(外国において授与されたこれに相当する学位を含む。)を有し、当該専門職学位の専攻分野に関する実務上の業績を有する者
    • 四 大学において教授、准教授又は専任の講師の経歴(外国におけるこれらに相当する教員としての経歴を含む。)のある者
    • 五 芸術、体育等については、特殊な技能に秀でていると認められる者
    • 六 専攻分野について、特に優れた知識及び経験を有すると認められる者

      「大学設置基準第14条」文部科学省
  • 大学教員の求人はどのように行われているか? 公募によって公開求人するケースと、公募によらず「一本釣り」に近い採用もある。この辺りは採用する職位や研究分野、大学の規模や採用時期等により多種多様であると思われる。
  • 一般的な大学教員になる方法
    教育研究と畑違いのビジネスマンが大学教員になるための具体的な方法は、以下の方法が考えられます。
    • 1.自身の現職とマッチする専門分野に当たりをつける
      経理担当者ならば「財務会計」、社内相談の担当者ならば「産業カウンセリング」など、自身のキャリアを棚卸することが必要になります。「ビジネス実務」といった様々な職務経験が有用になることもあります。こうしたビジネス系の分野は実務家が重宝される傾向にあります。
    • 2.学会に入会し論文を書く
      自身の現職内容や興味関心にマッチする学会を探し、活動内容を確認したうえで入会希望を伝えてみる。多くの場合、最低限の確認事項をクリアすれば入会が許可される。 各学会では研究誌を発行しており、年1回程度会員に対し論文執筆を公募しています。まずはこれに挑戦してください。論文執筆上の最低限のルール等は存在するが、ビジネスの現場で数多の企画書や報告書を作成した経験があれば決して難しくはない。 学会によっては「査読」という制度があり、原稿掲載に際しプロの研究者による内容チェックがあり、たいていの場合ケチョンケチョンに修正が入りますが、原稿が非常にブラッシュアップされます。
    • 最低でも修士の学位を取得する
      実際には、多くの場合、修士以上の学位を有する者という条件が付くことがあります。ビジネス実務系の公募でも同様です。
    • 教員公募にチャレンジする
      あとは条件に少しでも合致する公募に応募し続けるだけである。論文投稿等と並行して応募の数を重ねることも重要なステップです。

    大学教員への転身を図るうえで最も大切なことは「現職で決して手を抜かない、本気で目の前の仕事に取り組む」ことです。大学教員への転身に成功した人は、前職で大きな業績を残した人がほとんどです。やはり基本は、目の前の仕事を誠実に行うことに就きます。

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参考・引用

大学教授の仕事(careergarden.jp)
ビジネスマンが大学教員になる方法。(huffingtonpost.jp)
厚生労働省「平成30年 賃金構造基本統計調査」

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