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内部統制を理解する

内部統制とは?

内部統制の定義

内部統制とは、会社の目的である経営目標を達成するために、同じ会社で仕事をする社員全員が守らなければならないルールや仕組みのことをいいます。

会社内のルールや仕組みですから、それを決定することも、守らせることも経営者の責任で実施される業務です。
それは、経営理念や企業風土といった会社組織全体に関係するものから、書類の承認・決裁に関する取り決めのような日常業務のルールまで、会社内で行われる業務のほとんどに組み込まれています。
そのため、内部統制が欠如していたり、有効に機能していないことが要因で不正が発生した場合には経営者の責任となります。

米国の内部監査人協会の内部統制の定義では、
「設定された目的と目標が達成される可能性を高めるために、経営者によってとられているあらゆる行動」とされています。

日本における内部統制の定義では、金融庁が示した「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準のあり方について」の基準案で、次のように定義されています。

『内部統制とは、基本的に、業務の有効性及び効率性、財務報告の信頼性、事業活動に関わる法令などの遵守並びに資産の保全の4つの目的が達成されているとの 合理的な保証を得るために、業務に組み込まれ、組織内の全ての者によって遂行されるプロセスをいい、統制環境、リスクの評価と対応、統制活動、情報と伝達、モニタリング(監視活動) 及びIT(情報技術)への対応の6つの基本的要素から構成される』

内部統制によって会社組織のあるべき姿へ

内部統制をという言葉は、英語の "Internal Control" を訳した言葉となります。
その発想は、経営管理に即して、「経営者によるトップダウン」の考え方が基本となっています。 そのため、内部統制には、「命令」「規制」「管理」などの言葉が必要となり、和を重んじる国内の会社では、馴染みにくいイメージがあることは否めません。

しかし、内部統制を整備することによって、経営者にとっても社員にとっても、理想の会社に近づき、働きやすくなります。
内部統制が正しく導入・整備されることによって、不正が発生する原因となる環境を取り除くだけでなく、 たとえ、業務上でミスが発生してもそれをカバーすることができる環境を構築することが出来ます。

また、各自の責任・権限の範囲が明確になり、業務プロセスも明確になるので、社員が迷うことなく自分の業務に集中することができます。

そのためには、内部統制の言葉の定義である、4つの目的を達成するために、6つの基本的要素を基に、しっかり計画、導入し、運用していくことが必要です。

内部統制は、会社全体での取組みであり、それを経営者自らが指揮をとることによって、会社組織をあるべき姿に近づけていくことが求められています。